演じている僕が、私の意にそぐわない意思表示を試みる。
いつも通りに見過ごす。そうさ私はとうに死んださ。
失敗する。あれ?
ずっと死んでたのに。
今になって何故?
実に未練がましい。
どうしようも無いんだから僕に任せれば良いのに。
でも喋れなくなる。
未だにそうだ。
夢見てる。
僕は動けなくなる。
知ってるかい?
人って、演技で自分を騙せるんだぜ?
そのまま成長して自分の記憶が薄まるまでずっと演じ続けて、別人になれるんだぜ?
嫌いだった食べ物も食べれる様になるんだぜ?
嫌いだった勉強科目も好きになれるんだぜ?
インドアな性格がアウトドア派になるんだぜ?
そこまで出来ても、
10余年形成して今の僕なら難なく出来るはずの事でも、
今更私の影が差した瞬間に、
何も喋れなくなるんだぜ?
金縛りの様に動けなくなるんだぜ?
まばたきすら出来ず涙をぼろぼろ流しながら何故動けないのか自分に問うんだぜ?
うおおおああとか中二病みたいにようやく呼気を発しながら動こうとして動かないんだぜ?
無様に泥の中で這ってるんだぜ?
笑えるだろ?笑えよ。
もし笑えないなら覚えておきな。
自分が諦めても諦められなかった物・事は、諦めない方が良い。
真逆を向くなんてもっての他だ。立ち止まれ。多少の無理をしてでも引き返せ。
我が儘ってのはそこで使うんだ。
普段は温和な性格でもいい。
その一瞬だけ世界一自己中なクソ野郎になれ。
どうしても、どうしてもだ、どうしても諦められないなら、掻っ攫え。
私から言えるのは、それだけだ。